身長アップの不可欠ポイント その(3) そもそも『骨の材料』が不足してると伸びない!
アナタの体の中でキチンと材料は揃っていますか?
体づくり(身長アップ)においては成長ホルモンの働きはとても大事。そして骨も活発に働く状態であったとします。その二つがちゃんとあったとしても、そもそも『体の材料(骨の材料)』となるものが充分に揃っていなければいくら成長ホルモンは良くても、また、骨の働きが良い状態であったとしても、あるいはいくら睡眠をしっかりとって、いくら運動をして規則正しい生活をしても体づくり(身長アップ)は充分になされません。
そもそも体の材料(肉や骨の材料)となる栄養が揃っていなければいけないのです。
骨の構成に必要なのはアミノ酸。 その消化・吸収・活用を見据えたものが必要!
30年ほど前までは『背が高くなりたかったらカルシウムをたくさん取りなさい』と言われていました。
カルシウムは骨にとってとても大事で、不足しやすい栄養素ですがでも、それは正解でもなかったのです。
骨はアミノ酸から作られたタンパク質の一種である“コラーゲン”というものが、カルシウムやリンといったミネラルと結びついて作られていますが、その構造は鉄筋コンクリートの“鉄筋(いわゆる柱)”に例えられます。 アミノ酸が結合して作られたコラーゲン(タンパク質の一種)が鉄筋となり、カルシウムやリンなどがいわゆるその鉄筋の間に流し込まれる“セメント”となるのです。
つまり、いくら“セメント”だけがあったとしても骨という“柱”は出来ない。
カルシウムはタンパク質を繋ぎ頑丈にする接着剤の役目になり、骨に“硬さ”を出すものなのです。
骨が硬く頑丈になる事は大事。 でも、大きくする(高さを作る)にはタンパク質(コラーゲン)も必要なのです。
つまり『高さ』をつくるにはカルシウムだけでなく“骨のコラーゲン(タンパク質)になる材料”が必要だという事なのです。
さて、『骨はコラーゲンから作られている』とご存知の人も『骨はコラーゲンなんだからコラーゲンを摂取すればいい』と、ついそう思ってしまいます。 そうやってコラーゲンを摂取する人も多くいますが、実は『食べたコラーゲンがそのまま骨のコラーゲンになるか』といえばそうではないのです。
コラーゲンはそのまま骨のコラーゲンにはならない!?
通常、サプリメントに使われるコラーゲンはコラーゲンといっても“人の体から取ったコラーゲン”ではなく、ブタやサメや魚から取ったものが原料となっており、そのコラーゲンは“人のコラーゲン”とは構造が全く異なっているのです。
つまり結局の所…通常の消化吸収のプロセスを経てそのコラーゲン(タンパク質)を“アミノ酸”まで消化(分解)されて血管内に入り、そしてその原料が必要とされる体の各部へと送られ、骨が作られる場所に運ばれたそのアミノ酸が再び“人の骨のコラーゲン”として組み立て直されてやっと骨になっていくわけです。
しかし、消化吸収の過程では、食べたものが100%吸収される事がないのは皆さんもご存知かと思います。
例えば、タンパク質が豊富に含まれるという牛肉を100g食べても、消化・吸収されるタンパク質…つまりアミノ酸まで分解されて体内にとりこまれて“活用”されるものは人によってその値は異なりますがだいたい10%~30%弱。 つまりたったの2割ほど…。
そこに大きな“消化吸収のロス”が生まれており、残りの70%~90%は体外に排泄されてしまっているのです。
つまり“材料として活用されないロス”が生まれるという事…。
しかし、元々最初から分解された形である“アミノ酸”を摂取するならば100のアミノ酸を摂れば消化のプロセスがなくスムースに体内に取り込まれほぼ100に近いアミノ酸が血管内に入り、その多くがすぐに活用されるものとなると考えられています。
(それがプロのアスリートやプロのモデルさん達がサプリメントの中で“アミノ酸を摂取する人が多い理由”だったりします。)
つまり、『骨はコラーゲンだからコラーゲンを摂る!』のも悪くはない事。ですが、そこに消化吸収のロスが生まれるので最初から分解されていて活用されやすい原料である“アミノ酸”を摂取するよりも効率が悪くなる場合があるという事。
ここで関わるのが『桶の理論』という大事な部分
また、もう一つとても大事なポイントですが、骨のコラーゲン(タンパク質)が体内で生み出されるのには“桶の理論”というものが関わってきます。 簡単に言うと、骨のコラーゲンというタンパ質はさまざまな種類のアミノ酸が結合して出来ているのですが、その為に作り出されるタンパク質の量(骨の量)は『一番不足している一番少ないアミノ酸の量に等しくなる』という事。(“なくてはならない知識のページ『桶の理論』”を参照)
人には食事を多く摂る人とそうではない人がいますが、たとえたくさん食事を摂る人であれ、骨のコラーゲンを作り出すのに必要なアミノ酸のどれかが少なかったり不足していた場合…たとえ成長ホルモンの分泌促進の為にそういった成分のサプリメントを摂取していても、たとえ骨の働きをよくする栄養素を摂っていたとしても…残念ながら骨は上手く作り出されない状態になってしまうといえるのです。
また、たくさん食べてるからといっても栄養のバランスがキチンと取れている人は少ないことも多く、また、
サプリメントで全てを賄うことは不可能ですが、だからといって成長ホルモンの分泌増進だけや骨の働きを高める栄養素だけを摂っても、普段の食事に栄養の偏りがあってアミノ酸のどれかに不足があれば、結局役に立たなくなります。
なので、高さを生み出す骨の素材となるコラーゲンが生み出されるプロセスをキチンと踏まえ、そしてどうすることが骨をたくさん作り出せるかその“桶の理論”をキチンと踏まえた上で、骨になる『生み出すコラーゲン量の底上げをできる材料のそろえ方』を用意する事…、それが、“体づくり(=身長アップ)”を目指すサプリメントには不可欠な事とと考えられるのです。